待望の2024年ホラー映画「ACIDE/アシッド」が日本に上陸した!
この映画、ただのホラー映画と思ったら大間違いだ。
なにせ、地上のすべてを溶かす恐怖の酸性雨が降り注ぎ、人間の醜悪さをあぶり出す黙示録的サバイバルスリラーなのだ。
映画「ACIDE/アシッド」のあらすじ
フランスの地方都市。
そこに暮らすのは、元妻エリースと娘セルマを持つ父親ミシャル。
物語は彼らが酸性雨という地獄の災害から逃げようとする姿を描いている。
異常な猛暑が続く中、南米を壊滅させた恐ろしい酸性雨をもたらす雲がフランスの上空に出現する。
ミシャルは寄宿学校に預けていた娘を何とか救出するが、酸の雨が全土に降り注ぎ、フランス中がパニックに陥る。
必死に逃げようとする家族だが、助かる道は果たしてあるのか…。
人間の本性がむき出しになる極限のサバイバルが、ここから始まる!
映画「ACIDE/アシッド」作品情報
- タイトル: ACIDE/アシッド
- 監督: ジュスト・フィリッポ
- 上映時間: 112分
- 公開日: 2024年9月
- ジャンル: ホラー、サバイバルスリラー
- 受賞歴: 第76回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門出品、シッチェス・カタロニア国際映画祭出品、2024年セザール賞視覚効果賞ノミネート
映画「ACIDE/アシッド」の恐怖ポイントTOP5
酸性雨がリアルすぎる!
普通の雨じゃない、これは“死の酸性雨”だ!
水滴一つで皮膚はただれ、建物は崩壊する。
監督ジュスト・フィリッポは、酸の雨の恐怖をダイナミックなワイドショットと視覚効果で見事に映像化。
雲が覆い尽くすフランスの風景が、終末的な恐怖を与える。
閉じ込められる恐怖!
車も建物も、何もかもが安全なシェルターにはならない。
酸性雨に覆われた世界では、逃げ場など存在しない!
観ているだけで胸が詰まるような閉塞感が、画面越しにも押し寄せてくる。
人間のエゴが露骨に描かれる!
助けを求める人々を車から蹴倒すミシャル、家族すら守れないエリース、そして絶望的な選択を強いられる娘セルマ…。
終末的状況下で人間が見せるエゴと醜さが恐怖を倍増させる。
終わりの見えない恐怖!
この映画には希望がない!
観客を絶望に叩き落とすラストシーンまで、救いを一切与えない脚本は、見る者を精神的に追い詰めるのだ。
リアルな環境問題への警鐘!
ただのフィクションじゃない!
地球温暖化が引き起こす可能性のある最悪のシナリオが描かれている。
酸性雨の恐怖は、まさに私たちが直面するかもしれない未来そのものだ。
映画「ACIDE/アシッド」の深いポイントTOP3
家族の崩壊を描くシリアスな人間ドラマ!
この映画の真髄は、ただの災害映画ではない。
酸性雨に追い詰められる中、元夫婦のミシャルとエリースが娘セルマを守るために奔走するが、家族の絆は修復されるどころか崩壊していく。
家族の関係性がこの災害と同じように破滅に向かっていく様は、何とも言えないリアリティがある。
環境問題に対する痛烈なメッセージ!
酸性雨というテーマは、現代の環境問題に対する強烈な警鐘だ。
自然を破壊し続ける人類への罰としての酸性雨が、映画全体を通して描かれる。
観客はエンターテイメントとしてではなく、この映画を「もし自分の現実がこうなったら?」と考えさせられるだろう。
絶望を徹底的に描いた破壊的エンディング!
ラストシーンは、まさに「希望のない世界」を象徴している。
ミシャルは酸性雨によって足を失い、恋人を救えず、娘に対しても無力感を抱く。
すべてが溶けていく中で、彼の言葉「今日は疲れた」は、観客の心に重くのしかかる。
映画「ACIDE/アシッド」の残念ポイントTOP3
- キャラクターの感情移入の難しさ
主人公たち、全く感情移入できない。
自己中心的で冷酷な行動が目立ち、観客としては感情の共有が難しい。 - ストーリーの単調さ
酸性雨が降り注ぐだけのストーリー展開が続くため、少々単調に感じる部分も。
もっと多様なドラマが欲しかったところだ。 - 解決のない世界
世界のリーダーや科学者の対応が描かれないため、社会的な解決策や希望が一切示されない。
終始、絶望感だけが強調されるのが少し残念だ。
映画「ACIDE/アシッド」キャストの魅力
主演のギヨーム・カネが演じるミシャルは、ただのサバイバル映画のヒーローではない。
彼はどこか冷酷で利己的な人物でありながら、娘への愛情を持ちながらも、恋人カリンのことしか考えていない男だ。
ギヨーム・カネの演技はこの複雑なキャラクターを見事に表現している。
そして、レティシア・ドッシュ演じるエリースは、絶望と恐怖の中で人間の弱さをさらけ出す姿が圧巻である。
映画「ACIDE/アシッド」監督の魅力
監督ジュスト・フィリッポは、今作でその才能を見せつけた。
彼のデビュー作『群がり』でもそうだったが、環境問題を絡めたストーリー展開が特徴だ。
酸性雨という設定をリアルに描くことで、観客を引き込む力が尋常ではない!
ジュスト・フィリッポは、酸性雨というシンプルかつ恐ろしい設定を徹底的にリアルに描き、観客をその世界に引きずり込む。
彼はカメラワークや音響効果を駆使して、常に緊張感を維持し、観客に休む暇を与えない。
特に、広大な自然が酸の雨で破壊されるシーンでは、その恐怖感が画面全体に染み渡る。
この映画を通じて、フィリッポは環境問題や人間の本性に対する冷徹なメッセージを発信している。
そして彼は、これからのホラー映画界で注目されるべき存在だ!
映画「ACIDE/アシッド」の感想・レビュー
「ACIDE/アシッド」は、そのビジュアルとテーマ性において、他のサバイバル・ホラー映画とは一線を画している。
まず、酸性雨という設定が非常に斬新で、リアルさを伴った恐怖を提供してくれる。
視覚的には鮮やかだが、その美しさとは裏腹に恐怖が忍び寄ってくる。
物語の進行と共に、観客はキャラクターたちと同じく逃げ場のない絶望感を味わうことになる。
ただし、ストーリーの展開が終始重く、救いがないため、精神的にハードな体験となるのも事実だ。
これが好き嫌いを分けるポイントになるだろう。
キャラクターたちのエゴや自分勝手な行動にイライラさせられる場面もあるが、それもこの作品のリアリティを強調しているとも言える。
酸の雨という見えない脅威にさらされる状況下で、人間の本性がむき出しになる姿は、まさに究極のサバイバルだ。
結論として、この映画は心臓の強い者向けの一本だ。
心理的にも肉体的にも追い詰められるキャラクターたちに共感することができれば、最後まで目を離せないだろう。
しかし、観終わった後には、どっと疲れが押し寄せることを覚悟しておくべきだ!
「ACIDE/アシッド」好きにおすすめの映画TOP3
- 『ザ・ロード』
終末的な世界観で描かれる父子のサバイバル映画。
「ACIDE/アシッド」のように、自然災害や絶望的な状況下での人間ドラマを深く掘り下げている。
酸性雨ではなく、地球規模の環境崩壊に直面する彼らの運命を追う。 - 『ブレイクアウト』
自然災害がテーマの映画。
酸性雨の恐怖に近い、洪水や土砂崩れに巻き込まれる家族のストーリーで、サバイバルと人間のエゴが描かれている。 - 『クローバーフィールド』
大都市が未知の脅威に襲われるパニック映画。
酸性雨とは異なるが、逃げ場のない状況でパニックに陥る人々の姿が共通している。
作品を見るならU-NEXTがおすすめ
「ACIDE/アシッド」を観るなら、U-NEXTが最適だ。
豊富なラインナップと高画質で、この映画の恐怖をしっかり堪能できるぞ!
まとめ
映画「ACIDE/アシッド」は、2024年のホラー映画界で一際異彩を放つ作品だ。
環境問題をベースにした黙示録的な世界観が、観る者を圧倒する。
酸の雨という絶望的な設定の中で、登場人物たちがどのように生き延びようとするのか、その過程はサバイバルの本質を問いかける。
救いのないストーリー展開、そして視覚的にも精神的にも強烈な印象を残す本作を、ぜひ一度観てほしい!ただし、覚悟して挑め!